民法

民法第900条第4号ただし書き前段の改正に伴う、租税等の徴収手続き(承継・賦課替え)について

民法第900条国税通則法第5条地方税法第9条 平成25年9月4日付の最高裁の決定を受けて、民法第900条の規定が改正されることとなった。その改正内容は、民法第900条第4号ただし書き前段が削除された。改正後の条文は次のようになる。民法第900条第4号「子、直系…

差押後に遺贈された不動産の公売手続

地方税法第9条民法第951条、第990条 例題:不動産差押後、滞納者本人A死亡。法定相続人は全員相続放棄し、当該不動産は第三者Bに遺贈されその旨登記済み。この場合の徴収手続きはいかにするべきか。 まず、遺贈が「包括遺贈」か「特定遺贈」かで手続きが変…

下水道接続の未申告が判明したことによる、下水道使用料の遡及請求の期限

地方税法第17条の5民法第166条 そもそも下水道使用料の徴収に関して、どこまで地方税法が準用できるかが問題。徴収に関する部分については、準用可能と判断して問題ないと思われるが、賦課処分の部分については疑問が残る。 個人的には、今回の問題に…

市の債権に関する相殺の可否

地方税法第20条の9民法第505条 一般的に、相殺は民法で認められており、双方の合意があれば問題なく相殺できる。ただし、税については地方税法で、税関係の徴収金以外との相殺は認めていない(国税も同様)。 公課については、地方税法の規定が準用さ…